私のうちは家族みんなが歯医者でしたので、子供の頃から自然と、自分もその道に進むのかなぁと漠然と考えていました。それから、学生時代にはサッカー、スキー、アメフトなどをしていたので、スポーツのときにケガから歯を守るマウスピースに接する機会が多かったんです。そんな経験から、スポーツ歯学にも興味が湧いてきて、進路を決めるときに歯科医師への道に進むことにしました。
治療の中でも特別に思い入れがあるのは、「根管治療(こんかんちりょう)」ですね。他の治療では歯科衛生士や歯科助手といったサポートを得て治療を進めるのですが、根管治療だけは歯科医師一人の技術力で成し遂げなければならず、力量が問われる治療だからです。ですから、歯科医師としての誇りが持てるよう、精密で丁寧な治療、確実な治療が行えるよう細心の注意を払っています。
愛駿会すべての歯科医院で、「患者さんとの対話(カウンセリング)」を重視しています。また、どんなトラブルでご来院いただいても、緊急時でなければ、患者さんにご納得いただくためにきっちりお話(ご説明=インフォームドコンセント)するようにしています。これは、同意のうえで治療を開始することも目的としていますが、何より、患者さんに積極性を持って治療に臨んでいただくために大切にしているポイントです。
私たちを信頼して「おまかせします」といってもらうのは大変ありがたいのですが、こちらからの一方通行な治療がベストだとは思えません。患者さんと歯科医師、スタッフが協力して、満足できる・納得できる治療を実現することが理想だと考えています。そのほうが、患者さん自身の予防意識も高まり、お口のトラブルが発生しにくい状態へ自身でコントロールできるようになるからです。
お口のケアは、毎日患者さん自身が行うことになります。そんなに頻繁に歯科医院へ通っていただくわけにもいきません。ですから、こういった患者さんの主体性がなくては、お口の健康はありえないのです。私たちができる限りサポートいたしますので、どうぞ積極的にご活用ください。